設計者の表記に関して教えてください。

設計者の表記に関しては以下の原則に則して表記するようにしています。アプリの仕様上、厳密なクレジットよりもデータベースとしての一貫性を重視して表記するようにしています。

  • 所謂アトリエ系建築家、事務所を持ちながらも一人の建築家が主催している場合等は「建築家名」を表示しています。(例:磯崎新アトリエ→磯崎新)
  • 所謂組織系設計事務所は「事務所名」を表示しています。(例:日本設計や日建設計など)
  • 所謂ユニット派や複数のパートナーが共同で主催している場合等は「事務所名」を表示しています。(例:アトリエ・ワンやみかんぐみ等)

<細かな記載ルール・法則>

  • 基本設計と実施設計で設計者名が分かれている場合は基本設計のみを設計者欄に記載するようにしています。
  • アトリエ系事務所+事務所名というケース(原広司+アトリエファイなど)は事務所名を省略しています。 
  • JV等は主要な事務所を並記しています。 例えば設計クレジットが「A設計B事務所共同設計体」の場合、「A設計」と「B事務所」、二つを記載しています。共同設計体のくだりは省略しています。
  • デザインアーキテクトも併記するようにしています。
  • 設計者数が5を超える場合は主要設計者4つを記載し、すべての設計者に関しては備考・説明欄に記載しています

<研究室や事務所変更>

  • 所属・主催している事務所とは別個に個人名義でクレジットがある場合は個人名義で登録するようにしています。(例:「SANAA」と「西沢立衛」や研究室名義での設計など)
  • 研究室名義での作品と事務所名義の作品で同一人物の場合は同じ設計者名で登録するようにしています。(ややこしいですが例として「古谷誠章研究室」と「STUDIO NASCA」の作品は二つとも「古谷誠章」として登録)
  • 以前、所属・主催していた事務所が解散、ないしはそこから離脱した場合は別途、新しい設計者として登録するようにしています。(例:「アーキテクト・ファイブ」と「堀越英嗣」など)
  • それぞれ個人としての設計実績がありながらも、時代によって事務所を同一にしている場合は複数の設計者を併記するようにしています。(例:「辰野片岡事務所」ではなく「辰野金吾+片岡安」、「谷口吉生+高宮眞介」など)

<建築家の死亡、事務所の解散など>

  • 主催している建築家が死亡、離脱などをした場合はそれぞれ区別して表記しています。(「坂倉準三」と「坂倉建築研究所」など)
  • 建築家が死亡した年以降の作品は後継事務所名を記載するようにしています。死亡した当年は建築家名義です。
  • 生前に関与があった、コンペがあった、遺作である、といった記述のある資料がある場合は建築家の名前(例:坂倉準三)と後継事務所(例:坂倉建築研究所)の名前を併記し、特に見当たらない、見つけられなかった場合は後継事務所の名前を記載しています
<改修作品に関して>
  • 元の作品が無名・不詳の場合は改修後の設計者のみを記載し、竣工年も改修年を記載します。説明欄に元竣工年や設計者名などを記載する場合もあります。青木茂設計のリファイニング作品もこのパターンです。(例:吉村靖孝設計のNowhere but Hayamaは古い古民家を改修したものですが、設計は吉村靖孝、竣工年も2009年と記載)
  • 元の作品が著名作品、著名設計者による作品で、かつ大規模な改修の場合は改修前・改修後の設計者を両方記載し、竣工年は改修前を記載します。その旨説明欄に記載します。作品名は現在のものをメインに記載し、過去作品名が分かる場合のみ「旧:○○」といった形で記載します。(例:マルヤガーデンズは改修前設計者の光吉健次、改修後設計者のみかんぐみを両方記載し竣工年は改修前の1960年と記載)
  • 作品のデザイン変更をほとんど伴わない小規模な改修、耐震改修などは改修者名を原則記載しません。(例:国立代々木競技場など)
  • 復元・移築作品に関しては元設計者のみを記載し、竣工年も復元・移築前のオリジナルの竣工年を記載します。可能な限り説明欄にその旨記載します。
  • 復元といえるか微妙な場合やファサードのみ再現した作品は復元した設計者も記載し、その旨備考欄に記載します。竣工年は新しく竣工された年を記載します。(大丸心斎橋店は竹中工務店、ヴォーリズを両方併記し竣工年を2019年としています)
※特に、一部大型プロジェクトなどで一部設計者が記載されていない場合がありますが、意図的なものではなく調査不足による記載ミスです。分かり次第追加・反映しておりますが、もしご存じの方は「設定>要望・質問」よりご連絡いただければ幸いです。次回アップデート時に追加・反映させていただきます。